五輪柔道

「日韓の人に恩返し」優勝候補の安昌林

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昨年のグランドスラム東京大会男子73キロ級決勝後、対戦した日本の秋本啓之(右)と握手を交わす安昌林=東京体育館で2015年12月5日、和田大典撮影
昨年のグランドスラム東京大会男子73キロ級決勝後、対戦した日本の秋本啓之(右)と握手を交わす安昌林=東京体育館で2015年12月5日、和田大典撮影

 【リオデジャネイロ岸達也】日本時間8日深夜に始まるリオデジャネイロ五輪の柔道男子73キロ級に、在日コリアン3世の安昌林(アン・チャンリム)(22)が韓国代表で出場する。在日コリアンの柔道選手に五輪金メダリストはいないが、安は世界ランキング1位で初の五輪を優勝候補として迎える。「日本にも韓国にも恩人がいる。だれと対戦しても勝ち抜いて、支えてくれた人に恩返ししたい」と意気込む。

 京都市で生まれ、民族学校に通った。空手道場を開く父泰範(テボム)さん(51)の勧めもあり警察署の道場で柔道を習った。小学5年の時に京都府代表として全国大会に出場し初戦で敗れた。負けず嫌いで、これを機に柔道にのめり込んだ。同市立中の3年時に全国大会出場。桐蔭学園高(神奈川県)、筑波大と柔道界のエリートコースを歩んだ。

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