火も使わず煙も出ない、専用器具でニコチン入りの蒸気を吸う「新型電子たばこ」が、分煙ルールに論争を巻き起こしている。飲食店などで「禁煙エリアでも新型たばこはOK」「新型たばこ専用区域」が生まれ、自治体の対応も分かれる。新型たばこに分煙は不要なのだろうか? 煙なき火種を追った。【井田純】
話題になっているのはフィリップモリスジャパン(PMJ)が販売する「iQOS(アイコス)」(本体税込み9980円)と、日本たばこ産業(JT)の「Ploom TECH(プルームテック)」(同4000円)の2種。
アイコスは、タバコの葉を電気で加熱して蒸気を吸う仕組みで、主要都市での限定販売を経て4月から全国販売に拡大。専用器具の販売数は100万台を超えた。スイス、イタリアなど欧州7カ国14都市で販売中だが、全国で販売されたのは日本が初めて。PMJ広報は「将来的には紙巻きたばこ利用者が100%切り替えてくれるようにと考えています」と普及に積極的だ。
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