メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

金言

「天皇の終焉」の意味=西川恵

 <kin−gon>

 天皇陛下が生前退位の意向を示唆されたお言葉で、強く印象づけられたのが「天皇の終焉(しゅうえん)」という表現だ。「逝去」でも、「死亡」でもない。ここには一個人の死を超えた、天皇が体現してきたシステム、体制、時代がピリオドを打つという意味が込められているように感じる。

 その通りだと思うし、このことは実感として私にある。1989年は冷戦が終結した年として国際政治の世界では記憶されているが、日本にとっては昭和天皇の死(1月7日)で明け、「ベルリンの壁」の崩壊(11月9日)で暮れた一年、との印象が強い。

 昭和天皇の死と冷戦終結が同じ年に重なったのはもちろん偶然だ。しかしそれを超えたところで、後から振り返ると一つの死がある時代的意味を示唆し、時代的転換の節目だったと想起されることは少なくない。またそうやって我々は、自分なりの歴史を刻んでいく。

この記事は有料記事です。

残り628文字(全文1009文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. ファミマ・お母さん食堂に異議 声上げた高校生に「慎吾ママ」生みの親がエール

  2. 十両以上の休場者18人に 戦後最多を更新 大相撲初場所

  3. GoTo客受け入れ8宿泊施設で5人以上感染 10月下旬までに 情報公開請求で判明

  4. 二つの支持率が占う菅政権の今後 政権運営力低下を無情にも示すその「差し引き」

  5. 新型コロナ 本当にデタラメなのか 河野太郎行革相が批判したNHKワクチン報道を検証した

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです