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長寿リスク社会

介護離職、決断する前に

老人保健施設の夏祭りに参加した母玉枝さん(左)と柳沢健一さん(右)=柳沢さん提供

 7月に連載した「長寿リスク社会」では、介護保険制度のもと、長生きすると生活不安が増す現実に迫った。今回は、仕事を辞めて介護に奮闘した男性と、割り切りながら両立させる男性の話から、介護離職しないですむヒントと仕事を続ける意義を考える。

 ●日々追い詰められ

 いつも15分で風呂からあがる母玉枝さんが、20分たっても出てこない。東京都練馬区の柳沢健一さん(63)が見にいくと、母の顔が半分、湯船に沈んでいた。ぐっすり寝入っている。「あと2〜3分遅かったら……介護から解放されたかもしれない」。瞬時に頭をよぎった。介護離職して認知症の母の面倒を見る日々は、追い詰められていた。

 毎朝、始発電車で寺参りを続けた玉枝さんに異変が起きたのは2009年。「障子の桟に毛虫が卵を産んでいる」「こびとが出てきてコンセントに入っていく」。幻視の症状が表れた。翌年、脳の神経細胞に特殊な物質がたまって起きる「レビー小体型認知症」と診断された。

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