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Features:10秒01、もう飽きた 天賦の走り、宿った覚悟 陸上・桐生祥秀(20)

雨の日本選手権。優勝してインタビューに答えるケンブリッジ(右)とは対照的な表情の桐生=和田大典撮影

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10秒01、もう飽きた 天賦の走り、宿った覚悟 陸上・桐生祥秀(20)

 <Features・リオ きょうの主役>

 顔をくしゃくしゃにし、何度も言葉を詰まらせた。6月25日、リオ五輪代表を懸けた日本選手権男子100メートル決勝。桐生祥秀(東洋大)はライバルのケンブリッジ飛鳥(ドーム)、山県亮太(セイコーホールディングス)に完敗した。10秒31で3位。日本勢初の9秒台にも程遠かった。「こんな形で内定が出るとは思わなかった……。次は負けないように……したい……」

 報道陣の前で初めて流した涙。後にレース序盤で右脚がけいれんしたことが判明するのだが、それを言い訳にせず、ふがいなさと支えてくれた周囲への申し訳なさが先に立った。その心中を、東洋大の土江寛裕コーチはおもんぱかる。「桐生は桐生なりに、みなさんの期待を必死で背負おうとしている」

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