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クローズアップ2016

クーデター失敗1カ月 トルコ、粛清続く

 トルコの一部軍人によるクーデターが失敗して15日で1カ月。エルドアン政権は在米イスラム教指導者フェトフッラー・ギュレン師(75)を事件の首謀者と断じ、支持派と見る公務員7万人以上を粛清した。人権侵害を懸念する米欧には、トルコの協力が不可欠なシリア問題などをテコに強気の構えで、ロシアにも接近してけん制する。だが強硬姿勢は内外に波紋を広げており、長期的に状況が安定するかは不透明だ。【イスタンブール大治朋子】

 「自分が政府のどんなリストに載っているのか分からなくて怖い」。現在外国に暮らし、事件当時帰省中だった30代のトルコ人女性は、出国時に空港で拘束されるかもしれないと着替えや下着をたくさん持参したという。実際に、ギュレン師支持者だと疑われて旅券を取り上げられ拘束される市民が出ているからだ。

 トルコで暮らす40代の日本人女性は「最近、家の中にある1ドル札を全部捨てた」と打ち明ける。治安当局がフェトフッラー・ギュレン師の名前の頭文字「F」で始まる番号の1ドル札を持っていたことなどを「根拠」に摘発しているからだ。地元メディアは、Fで始まる1ドル札を持つのは軍高官で、EやSが教育関係者を示す「暗号」だと報じている。事実関係は不明だが、こうした事態に市民の間では「いつ自分が拘束されるのか」と…

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