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バイロイト音楽祭 宗教から脱出描く 新生パルシファルに喝采

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劇場の周りも常に警官が巡回していた=ドイツ・バイロイトで
劇場の周りも常に警官が巡回していた=ドイツ・バイロイトで

 バイロイト(ドイツ南部)の光景は今年、一変した。ヨーロッパに頻発する過激派組織「イスラム国」(IS)関連のテロの矛先が、作曲家、リヒャルト・ワーグナーの楽劇を上演する「バイロイト音楽祭」(7月25日〜8月28日)に向けられる恐れは極めて高いと予想されたからである。「傘や飲み物等すべて持ち込み禁止、チケット以外に顔写真付きの身分証明書を携行」の厳戒体制が敷かれ、公演が行われる祝祭劇場へ向かう正面大通りは人も車も進入禁止に。観客は大きく迂回(うかい)して、急きょ設けられた荷物預かり所からパーティーバッグ以外何も持たずに劇場まで200メートルほど歩いて入る。結局、傘はクロークに預けることを許されたが、一部の人は華やかなドレスが雨にぬれた。「過剰警備だ」と不満の声が広がったが、音楽祭のカタリーナ・ワーグナー総裁は「警察の指示に従った」と語る。連日、私服警官を含む多数の警官が投入され、セキュリティー対策費は総額2億円と見られている。

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