外国人実習生

労基法違反、最多3695事業所…15年

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷

 厚生労働省は、外国人を技能実習生として受け入れている事業所に対する2015年の監督指導状況を公表した。賃金の不払いや長時間労働などの労働基準法違反は過去最多の3695事業所に上った。国は少子・高齢化で労働力人口が減少する中、同制度の利用などを通じて外国人労働者の活用を進めようとしているが、法令は順守されていない。

 厚労省のまとめによると、実習事業を行う5173事業所に監督指導を実施し、うち3695事業所(前年比718件増)で労働基準法関係法令の違反があった。違反率は71.4%(同4.6ポイント減)だった。違反内容は、違法な長時間労働が22.6%と最多で、安全措置を講じないなどの安全基準違反(20.8%)▽残業代などの賃金不払い(15%)▽労働条件を明示しない(11.4%)などが続いた。

この記事は有料記事です。

残り199文字(全文547文字)

あわせて読みたい

ニュース特集