近江酒蔵巡り

隠れたる「宝庫」をゆく/21 滋賀酒造 「麦酒」の里、良き水に育まれ /滋賀

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社員杜氏として「貴生娘」を醸す専務の原一郎さん=滋賀県甲賀市水口町三大寺で、山本直撮影
社員杜氏として「貴生娘」を醸す専務の原一郎さん=滋賀県甲賀市水口町三大寺で、山本直撮影

 甲賀市水口町牛飼の總社神社で毎年7月に開かれる「麦酒(むぎざけ)祭」は室町時代の嘉吉元(1441)年、本殿の修理が完成した際に新麦で醸した酒を供えたことに始まるとされる。今も氏子たちが秘伝の麦酒を飲み、五穀豊穣(ほうじょう)と暑気による病魔の退散を祈る。滋賀酒造専務で醸造責任者でもある原一郎さん(37)は「麦酒はビールとは全く違って甘酒に近いと言われています。最近になって、ようやく地域の貴重な祭りとして注目を集めるようになってきました」と語る。

 同社は昭和元(1926)年、そんな酒造りの伝統がある地で創業した。蔵はJRや近江鉄道、信楽高原鉄道の起点でもある貴生川(きぶかわ)駅の南西、野洲川最大の支流である杣川(そまがわ)左岸に位置する。

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