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AMIGO・多様性の祭典

リオ五輪 虐殺生き延び、いま走る 男子マラソン ルワンダ ウィラギエ・アンブロワーズ(35)

男子マラソン決勝、99位でフィニッシュするウィラギエ・アンブロワーズ=リオデジャネイロのサンボドロモ発着周回コースで2016年8月21日、三浦博之撮影

 ゴールしか見ていなかった。中部アフリカのルワンダから来たウィラギエ・アンブロワーズは2時間25分57秒、99位と決していい成績ではなかったが、「脱落したり、走るのをやめたりした選手が多くいた。完走でき、自分は自分を強く保てたと思う」と安堵(あんど)していた。

 35歳で迎えた初めての五輪。緊張もしたし、ミスも出た。給水所でうまくボトルを取れず、十分に水分を補給できなかった。「自分のドリンクを取れていたらもっといい結果だったはず」。後悔はない。その表情にはすぐに笑みが浮かんだ。

 悲しい記憶がある。1994年、13歳のとき、自宅を武装した男たちに襲われた。床に伏せ、身を隠していたウィラギエは母に強く抱きしめられた。息を殺し、男たちが立ち去るのを待っていると、突然、兄に腕をつかまれ、自宅の外に連れ出された。とにかく、走った。ふと、振り返ると、無残な光景が飛び込んできた。両親が殺害される姿を目の当たりにしたのだ。

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