<共生を考える 第3部>
戦前、北海道中部・士幌町の小野庄左衛門さん(故人)は船でブラジルに渡った。日本から地球の反対側の地への移民は1908年に始まった。庄左衛門さんはコーヒー農園などで働き、定住した。半世紀以上がたった99年12月、庄左衛門さんの末っ子、七男一家4人が飛行機で日本に還ってきた。親類が働いていた滋賀県の製造業の工場で七男夫婦が働くためだった。
庄左衛門さんの孫が、16日朝刊23面で紹介した日系3世の和信さん(31)=栗東市。外見は日本人と変わらない。静かな優しい声で、滑らかに日本語を話す。コーヒーの国の出身だが最近まで苦手だった。「やっと大人になりました」。喫茶店でコーヒーを互いに注文して取材を始めた。
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