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的川博士の銀河教室

410 ロケットの話/4 3人のパイオニアたち

生涯しょうがいった宇宙飛行うちゅうひこうへのゆめ

 19世紀せいきから20世紀せいきへとときながれていったころ、ロケットこそ宇宙飛行うちゅうひこうのカギをにぎ技術ぎじゅつであることに、3にん先駆者せんくしゃづきました。その3にんは、コンスタンチン・ツィオルコフスキー(1857〜1935)、ヘルマン・オーベルト(1894〜1989)、ロバート・ゴダード(1882〜1945)=写真しゃしん1〜3。かれらはそれぞれロシア、ヨーロッパ、アメリカのひとたちで、おたがいにとおはなれたまれ、生涯相しょうがいあいまみえることがなかったのですが、3にん共通きょうつうしていることがすくなくともふたつありました。

    科学技術かがくぎじゅつ発展はってんした時代じだいとも

     第一だいいちは、かれらがその少年時代しょうねんじだい小説家しょうせつかのジュール・ベルヌの熱狂的ねっきょうてき愛読者あいどくしゃとしてごしたこと。第二だいには、かれらが「ロケットがなければ人類じんるい宇宙うちゅうることができない」というおな結論けつろんたっし、その科学的かがくてき根拠こんきょのある結論けつろん沿った人類じんるい大掛おおがかりな努力どりょくが、現在げんざい宇宙時代うちゅうじだいりひらいた、ということ。

     かれらがそだった時代じだいには、人類じんるい科学かがく技術ぎじゅつ長足ちょうそく進歩しんぽげつつありました。もっとまえ時代じだいだったら、宇宙うちゅうきたいなどというゆめ本気ほんき追求ついきゅうしようとするひとは、「予見よけんはあるかもしれないが、やはりたんなるわりもの」とわれたかもしれません。しかし、金属学きんぞくがく進歩しんぽ爆薬ばくやく改良かいりょう無煙火薬むえんかやく発明はつめいなどがつづき、科学者かがくしゃたちは熱機関ねつきかん開発かいはつにもをつけるようになっていました。気体きたい液化えきかするために必死ひっし工夫くふうつづけられていきました。そうした社会しゃかい状況じょうきょうが、かれらをたんなるわりものわらせなかったのです。

     そうした社会的しゃかいてき努力どりょくのなかでもっと特筆とくひつすべきは、急速きゅうそく発展はってんげつつある科学技術かがくぎじゅつ刺激剤しげきざいになって、わか優秀ゆうしゅう男女だんじょ科学かがく技術ぎじゅつ世界せかいはたらきたいとねがい、大学だいがくでも科学かがくのカリキュラムを充実じゅうじつさせはじめたことでしょう。

     3にんのパイオニアは、いずれもこのような時代じだいせいをうけました。そしてその時代じだい科学かがく技術ぎじゅつのレベルを駆使くしして宇宙飛行うちゅうひこうへのゆめ一生追いっしょうおつづけ、世界せかいに「宇宙開発うちゅうかいはつ」というおおきなおくもののこして、っていきました。かれらがその生涯しょうがいをかけた先駆的せんくてき思索しさく努力どりょくがなければ、今日人類こんにちじんるい享受きょうじゅしている「宇宙時代うちゅうじだい」の到来とうらいは、数十年すうじゅうねんおくれをとったにちがいありません。その貴重きちょう生涯しょうがいを、かいつまんでご紹介しょうかいします。(つづく)


     ★的川泰宣まとがわやすのりさん

     ながらく日本にっぽん宇宙開発うちゅうかいはつ最前線さいぜんせん活躍かつやくしてきた“宇宙博士うちゅうはかせ”。現在げんざい宇宙航空研究開発機構うちゅうこうくうけんきゅうかいはつきこうJAXAジャクサ)の名誉教授めいよきょうじゅ

     YACヤック顧問こもん、「KU−MAクーマ名誉会長めいよかいちょう、「はまぎんこども宇宙科学館うちゅうかがくかん館長かんちょうつとめる。


    日本宇宙少年団にほんうちゅうしょうねんだん(YOUNG ASTRONAUTS CLUB−JAPAN)

     宇宙好うちゅうずあつまれ!! http://www.yac-j.or.jp

    NPO法人ほうじん ども・宇宙うちゅう未来みらいかい(KU−MAクーマ

     宇宙教育うちゅうきょういくサポーターあつまれ!! http://www.ku-ma.or.jp

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