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「家族の名誉」という名の下に殺される女性たちがいる。2007年1月、シリアの首都ダマスカスで、ザハラ・アッゾさん(当時16歳)は自宅で就寝中に兄弟に殺害された。アッゾさんは父親の友人に拉致・強姦(ごうかん)された被害者だった。しかし「アッゾさんが家族の名誉を損なった」と考える家族によって殺害された。そして、彼女の兄弟はわずか2年の禁錮刑を受けただけだった。
「名誉殺人」の慣習は他国にもあるが、シリアでは保守的な風土が色濃い北・西部を中心に残っている。被害者の多くは女性であり、婚前・婚外交渉を持つ、あるいは単に異性に好意を抱いたという理由で同じ家族の男性に命を奪われる。
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