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1964年東京五輪の招致が決まった時の新聞記事を読んでいて驚いたことがある。59年5月28日の本紙1面コラム「余録」は「オリンピックに協力しない人を、非国民扱いにするような風潮も心配だ」と書いた。
国家総動員法の下、すべての国民が何らかの形で戦争遂行に協力せざるを得なかった反省と教訓を踏まえ、警告を発したのではないか。
リオデジャネイロ五輪の閉会式を控えた日曜日、東京都内では2020年東京五輪の返上を求める集会があった。日本選手団のメダルラッシュによって東京大会への期待が高まる中、開催に異議申し立てをする人たちは「非国民」というレッテルを貼られるのかもしれない。
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