「五歩に一楼、十歩に一閤、みな飲食の店ならずということなし」。御家人で文人の大田南畝(おおたなんぽ)(1749〜1823年)が随筆「一話一言」で江戸の特色をこう表現した。町内を歩けば5歩ごとに小さな飲食店、10歩ごとに大きな飲食店があるという意味だ。大坂の歌舞伎狂言作者、西沢一鳳(いっぽう)(1802〜53年)は江戸に出てきて「一町内に半分は食い物屋なり」と随筆「皇都午睡(みやこのひるね)」に記している。
時代小説「鬼平犯科帳」(池波正太郎著、文春文庫)はグルメ都市・江戸の描写も豊富だ。
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