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8月19〜20日に三つの台風が立て続けに発生した。台風9号は関東に上陸して列島を縦断、11号は北海道に上陸し、10号は日本の南を迷走している。なぜ複数の台風が同時に発生するのか。「モンスーン渦」という黒幕が関係している。
モンスーン渦とは、日本の南海上で真夏に発生する低気圧のことである。直径約2500キロと、台風よりひと回り大きく、反時計回りの風を伴う。太平洋高気圧が弱まると出現し、2週間ほど持続する。渦の中で台風が次々と発生する。
気象庁はひまわり8号の画像を使い、雲の動きから風の向きと強さを推定する。これを大気追跡風と呼ぶ。図は20日の雲画像に大気追跡風を重ねたもの。発生前後の三つの台風を取り囲む広大な反時計回りの回転が日本の南海上にある。これがモンスーン渦である。
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