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歴史散歩・時の手枕

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両面人物埴輪(和歌山市) 謎が深まる二つの顔

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頬に線で「矢羽根」が刻まれている両面埴輪の一方の顔=和歌山市岩橋の和歌山県立紀伊風土記の丘で、八重樫裕一撮影
頬に線で「矢羽根」が刻まれている両面埴輪の一方の顔=和歌山市岩橋の和歌山県立紀伊風土記の丘で、八重樫裕一撮影

 約10年前、和歌山市の古墳から一つの頭に二つの顔がある「両面人物埴輪(はにわ)」が見つかった。全国初の埴輪で、その後も類例はないという。両面の顔に込められた意味とは何なのか。

 阪和自動車道和歌山インターチェンジ(IC)に近い、国特別史跡・岩橋(いわせ)千塚古墳群内の大日山35号墳(6世紀前半)から出土。2005年度調査で頭部が見つかり、和歌山県教委が発表、06年12月2日の各紙朝刊をにぎわした。毎日新聞は鏡に一方を映して二つの顔を1枚に収めた写真を掲載した。

 私事だが当時、和歌山支局のデスク。「妙なもんが出たなあ」と妙に記憶に残っている。その意味については専門家の見方もさまざまで、当然確定的ではなかった。「研究が進んで分かったことはないのだろうか」と期待しつつ、展示している県立紀伊風土記の丘を訪ね、初めて実物と対面したのだが……。

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