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危機の20年

北田暁大が聞く 第5回 ゲスト・原武史さん 「生前退位」(その1)

対談を前に、皇居を背景に撮影に応じる原武史・放送大教授(右)と北田暁大・東京大教授=東京都千代田区で

 今夏、天皇陛下の、生前退位の意向が強くにじむ「お気持ち」が明らかになり、改めて天皇制が注目を集めた。北田暁大・東京大教授と原武史・放送大教授がここ二十数年で形成されてきた「平成天皇制」について論じ合った。【構成・鶴谷真、写真・宮間俊樹】

 北田 すごいタイミングでの対談になってしまいました。天皇の「お言葉」で皇室典範改正につながるかもしれません。実質的に天皇が法を動かすということは日本国憲法の規定に反する明確な政治的行為でしょう。しかし右も左もマスコミも、心情をくみ取らないわけにはいかないという論調。立憲主義の根幹にかかわることなので、もっと慎重に議論が進むと思っていたのですが……。

 原 今回のお言葉の放送は、いろんな意味で1945年8月15日の「玉音放送」=注<1>=と似ています。玉音放送は臣民という言葉が7回出てくる。今回も国民という言葉が11回出てきた。今回、生前退位がはっきりとは語られなかったように、玉音放送でも敗戦や降伏とははっきり言わなかった。昭和天皇が強調したのは、ポツダム宣言を受諾しても、天皇と臣民が常に共にある「君民一体」の国体は護持されるということ。今回も…

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