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号外韓国の曺国法相が辞任表明
不知火のほとりで

石牟礼道子の世界/49 悔恨

潮の満干のにおい=熊本県水俣市で、田鍋公也撮影

 <日曜カルチャー>

なつかしくあわいの闇

 石牟礼道子さんの『苦海浄土 わが水俣病』は1963年から68年の話である。惨苦の記述の合間、<一昨年の夏を過ぎたある日の午後を私はまた思い出す><潮の満ち干とともに秋がすぎる、冬がすぎる、春がくる>など、移ろう季節への悔恨がにじむ。

 <わたくしの年月はあきらかにすっぽりと“脱落”していた>と書く石牟礼さんは、過ぎゆく時間に“永遠”を刻もうとする。70年10月13日、黒地に<水俣死民>と染めた吹き流しを20本作った。この日、大事な人を亡くした。新日窒水俣工場付属病院長を務めた細川一。享年69。水俣病の第一発見者である。

 <昭和二十九年から当地方において散発的に発生した四肢の痙性(けいせい)失調性麻痺(まひ)と言語障害…

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