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読書日記

著者のことば 樋口良澄さん

樋口良澄さん 関東学院大客員教授=東京都千代田区で2016年7月25日、猪飼健史撮影

 ■鮎川信夫、橋上の詩学 樋口良澄(ひぐち・よしずみ)さん 思潮社・2916円

 鮎川信夫(1920〜86年)は戦後詩を代表する詩人で、今年が没後30年に当たる。作品の魅力とともに、それを支えた方法の根源を明らかにした力作だ。資料も新たに発掘した。

 著者は関東学院大で編集文化論を教える。80〜86年には雑誌「現代詩手帖」編集長を務め、晩年の鮎川と親しく接した。「優しく、深みのある人でした」。高校2年の時にその詩に出会って以来、世界の存在自体を捉えようとする批評的な表現にひかれてきた。それだけに鮎川が脳出血で急死したのはショックだった。

 この本では、戦前から日中戦争期にかけて、鮎川の父親が出していた天皇制ファシズムに基づく修養雑誌の編集に、鮎川自身が関わっていたことを詳しくたどっている。詩作を始める前の少年時代に始まり、モダニズムの詩を書いた時期にも重なっていた。

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