連載

発信箱

毎日新聞デジタルの「発信箱」ページです。最新のニュース、記事をまとめています。

連載一覧

発信箱

街路樹は宝物=小国綾子

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
【左】神田警察通りのイチョウ並木の中で白山通りに一番近い、ノンビリ屋の1本。去年は12月中旬に黄変した=2015年12月18日【右】この夏、枝が落とされてしまった、神田警察通りの街路樹。白山通りに一番近いイチョウの木もこんなふうに=2016年8月26日、いずれも小国綾子撮影
【左】神田警察通りのイチョウ並木の中で白山通りに一番近い、ノンビリ屋の1本。去年は12月中旬に黄変した=2015年12月18日【右】この夏、枝が落とされてしまった、神田警察通りの街路樹。白山通りに一番近いイチョウの木もこんなふうに=2016年8月26日、いずれも小国綾子撮影

 街路樹が好きだ。毎日見上げる通勤路の街路樹にはとりわけ愛着がある。

 東京都千代田区の毎日新聞社屋近くの区道「神田警察通り」でイチョウ並木の枝がこの夏、たくさん落とされた。都内版(6日)の記事によると、歩道拡幅工事にともない、高さ15〜20メートル、樹齢70年以上のイチョウ32本とプラタナス5本が切られる予定で、枝落としはその準備。区民や在勤者から保存を訴える声が寄せられたため、区は伐採をひとまず中断し、区民らの意見を聞く予定という。保存を求める人々の署名活動も始まった。

 ここのイチョウ並木では、白山通りに一番近い木が好きだ。秋が訪れ、周囲の木々が黄色く染まっても、グズグズと青い葉のまま粘るノンビリ屋さん。でも他の木が葉を落とす初冬、1本だけ最後まで見事な黄金色の樹形を見せてくれる。集団行動の下手なこの木を見るたび、妙に励まされる。「君は大器晩成型かもな」と新人記者時代になぐさめられたことなんかが思い出されて。

この記事は有料記事です。

残り287文字(全文698文字)

あわせて読みたい

注目の特集