メンズファッションの世界で最近、「和」を感じさせるデザインや素材の服が数多く発表され、国内外で注目されている。現代的な洋服に取り入れる新鮮味や、伝統に裏付けられた機能性が評価されているようだ。
世界的ファッションデザイナー、三宅一生さん(78)とデザインチームが手がけるメンズブランド「オム・プリッセ・イッセイミヤケ」は今年の秋冬物から、はかま風のワイドパンツを販売する。また来年の春夏物として、浮世絵などにも登場する着物のしま柄を取り入れたジャケットやシャツも展開予定だ。ブランドの企画担当者は「スポーティーなポリエステルの生地に、対極的ともいえる和の要素を組み合わせることで、深みのある服になった」と話す。
三宅さんはこれまでも日本の伝統的な技術や素材を積極的に使っており、別のブランド「プリーツ・プリーズ」では今年、羽織風のコートやゲタのようなサンダルを販売している。日本を代表するグラフィックデザイナー、故・田中一光さんが写楽や日本舞踊をモチーフに制作した作品をプリントしたもので、男女問わず幅広い世代に着られているという。
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