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SUNDAY LIBRARY

小林 聡美・評『フランシス子へ』『私の暮らしかた』

◆『フランシス子へ』吉本隆明・著(講談社文庫/税抜き530円)

◆『私の暮らしかた』大貫妙子・著(新潮文庫/税抜き520円)

 強面(こわもて)の男性や近寄りがたい雰囲気の人が、実は猫好きだったりすると、それだけで、「おっ」となる。この「おっ」は、親近感がアップした心の声だ。外見のイメージとはまた違ったその人の意外な一面を想像して、勝手に親しみがフツフツわいてくる。

 『フランシス子へ』(吉本隆明)は、「戦後思想界の巨人」といわれた吉本氏の最後の肉声を記録したものだ。フランシス子とは、“特別なところはないけれど、なんとなくウマがあった”という、吉本家の亡くなった猫の名前。なんとなく、とはいうけれど、フランシス子を語る穏やかな言葉の数々は、静かで深い愛着に満ちている。

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