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文芸時評

8月 戦争文学 過去と現在を結びつける=田中和生

金子兜太氏=埼玉県熊谷市で2015年6月15日、喜屋武真之介撮影

 今年はリオデジャネイロの夏季五輪の話題もあったが、八月は日本が戦争に負けたことを思い出す季節だ。これは誰かに「思い出させられる」のではなく、自分で「思い出す」のでなくてはならないと思う。どんな理由があったとしても、日本は自分たちで戦争を起こし、それは敗戦という結果をもたらしたからである。その意味で、自由と民主主義のための学生緊急行動(SEALDs)が、八月一五日に解散したのは鮮やかだった。

 これは、自分たちは日本が七十一年前に敗戦したことを忘れないし、忘れないでほしいという意思表示だろう。また「緊急行動」は終わったという意味でもある。アメリカ合衆国でも、戦争を知らない政治家が軍事介入に積極的で、戦場経験のある政治家は平和を維持しようとする傾向があるようだが、日本では戦争を体験した世代が七十代以上になる現在、どうすれば「戦争を知っている」状態でありつづけられるかが重要だ。

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