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人生は夕方から楽しくなる

落語家 快楽亭ブラックさん

「昔、狂言を作ったことがあるんです。これまたエロ話なんだけど、なかなかの『迷作』で。皆様に広くお見せできないのが残念です」=東京都台東区で、望月亮一撮影

「芸に脂」の60代半ば 面白くて仕方ない

 ♪芸のためなら女房も泣かす それがどうした文句があるか

 ご存じ「浪花恋しぐれ」。そこで歌われた初代桂春団治そこのけの破天荒な生き方である。

 借金で身を持ち崩し、妻に逃げられ、大病にも倒れたが、今やすっかり元気いっぱい。この日は上野広小路亭(東京・上野)の独演会で、「くみたて」「次の御用日」といった古典に始まり、怪談「耳なし芳一」にヒントを得たお得意の艶笑噺(ばなし)でたっぷり2時間、大いに観客の腹をよじれさせた。

 そのデコボコ人生、ざんげ録をたっぷり聞こうと楽屋を訪れても「初代春団治には及びもつきませんが、私も借金で苦労しましたから。でも今の『ブラック落語』があるのはこれまでのいろんな経験があってこそ。悔いてなんかいませんよ」とさらり。今や玄人筋に「当代の隠れた達人」とも評される師匠、「ブラック落語」と自称するあたり、自負がちらりとのぞいた。

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