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CTBTの巻

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CTBTの巻
CTBTの巻

あらゆる核実験を禁止 採択から20年たってもなぜ未発効?

「CTBT」とは、核実験全面禁止条約のことです。
あらゆる空間での核爆発実験を禁止するため
1996年、国連総会で採択されました。
国内に原子炉を保有する44カ国すべてが
批准する必要があり、今でも未発効なのです。

「署名」は国の代表が条約を守る意思を
表明してサインすること。
その後、条約内容を国会などが確認して
同意するのが「批准」です。

そもそもなぜ核実験をするのでしょうか?
爆発するかどうか試してみないと実戦で使えないためです。

初の核実験は1945年7月…。
「CTBT」とは、核実験全面禁止条約のことです。 あらゆる空間での核爆発実験を禁止するため 1996年、国連総会で採択されました。 国内に原子炉を保有する44カ国すべてが 批准する必要があり、今でも未発効なのです。 「署名」は国の代表が条約を守る意思を 表明してサインすること。 その後、条約内容を国会などが確認して 同意するのが「批准」です。 そもそもなぜ核実験をするのでしょうか? 爆発するかどうか試してみないと実戦で使えないためです。 初の核実験は1945年7月…。
米ニューメキシコ州で行われた「トリニティ」です。
その後、米国は1032回、旧ソ連715回、
英国45回、仏210回、中国45回など、
96年までに世界で合計2000回以上も実験が行われました。
実験場となったのは計60カ所以上。問題は核保有国の
本土以外でも行われた点です。
旧植民地や少数民族の居住地など弱い立場にある
地域が選ばれていたのです。

被害も相当出たようです。
米ニューメキシコ州で行われた「トリニティ」です。 その後、米国は1032回、旧ソ連715回、 英国45回、仏210回、中国45回など、 96年までに世界で合計2000回以上も実験が行われました。 実験場となったのは計60カ所以上。問題は核保有国の 本土以外でも行われた点です。 旧植民地や少数民族の居住地など弱い立場にある 地域が選ばれていたのです。 被害も相当出たようです。
例えば旧ソ連のセミパラチンスクでは
1991年までに456回実験が行われました。
「死の灰」(放射性降下物)が実験場周辺に降り注ぎ、
残留放射能や内部被ばくで今でも住民の健康が
むしばまれています。

また実験に携わった兵士の多くも、
被ばくの危険を知らされていませんでした。

実験禁止は誰が言いだしたのでしょうか?
1954年4月、インドのネルー首相が
元首として初めて全面禁止を提唱しました。
しかし、まずは

①大気圏
②宇宙空間
③水中
④地下

と、部分的に禁止することから交渉が始まりました。

1959 南極条約
1963 部分的核実験禁止条約(PTBT)・・・①②③
1966 宇宙条約…②
1972 海底非核化条約…公海の③
1974 地下核実験制限条約…一定規模以上の④
1976 地下平和利用核実験禁止条約(PNET)…一定規模以上の④
1996 核実験全面禁止条約(CTBT)

CTBTは平和目的も含め、あらゆる実験を禁止する条約です。
例えば旧ソ連のセミパラチンスクでは 1991年までに456回実験が行われました。 「死の灰」(放射性降下物)が実験場周辺に降り注ぎ、 残留放射能や内部被ばくで今でも住民の健康が むしばまれています。 また実験に携わった兵士の多くも、 被ばくの危険を知らされていませんでした。 実験禁止は誰が言いだしたのでしょうか? 1954年4月、インドのネルー首相が 元首として初めて全面禁止を提唱しました。 しかし、まずは ①大気圏 ②宇宙空間 ③水中 ④地下 と、部分的に禁止することから交渉が始まりました。 1959 南極条約 1963 部分的核実験禁止条約(PTBT)・・・①②③ 1966 宇宙条約…② 1972 海底非核化条約…公海の③ 1974 地下核実験制限条約…一定規模以上の④ 1976 地下平和利用核実験禁止条約(PNET)…一定規模以上の④ 1996 核実験全面禁止条約(CTBT) CTBTは平和目的も含め、あらゆる実験を禁止する条約です。
核拡散防止条約(NPT)もありますが、
1970年発効のNPTは、旧ソ連と米英仏中(P5)
以外の核開発を監視・規制する目的ですが、
核開発する国が相次いだので、米国主導の
核管理体制を補完するためにCTBTが作られました。
ちなみにインドとパキスタンはCTBT未署名です。

しかしCTBTは、米国の上院が批准を否決、
核兵器保有を明らかにしないイスラエルなど
44カ国中8カ国も未批准となっています。

まるで絵に描いた餅ですが、
核実験監視システムは稼働しており、
オバマ米大統領は条約発効と同等の効果がある
安保理決議採択を目指しています。

これで千鶴に説明できると喜んでいる善蔵。
その目の前にいるのは文太…。
随分大胆になったものです。
核拡散防止条約(NPT)もありますが、 1970年発効のNPTは、旧ソ連と米英仏中(P5) 以外の核開発を監視・規制する目的ですが、 核開発する国が相次いだので、米国主導の 核管理体制を補完するためにCTBTが作られました。 ちなみにインドとパキスタンはCTBT未署名です。 しかしCTBTは、米国の上院が批准を否決、 核兵器保有を明らかにしないイスラエルなど 44カ国中8カ国も未批准となっています。 まるで絵に描いた餅ですが、 核実験監視システムは稼働しており、 オバマ米大統領は条約発効と同等の効果がある 安保理決議採択を目指しています。 これで千鶴に説明できると喜んでいる善蔵。 その目の前にいるのは文太…。 随分大胆になったものです。

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