特集

今週の本棚

「面白い!読ませる!」と好評の読書欄。魅力ある評者が次々と登場し、独自に選んだ本をたっぷりの分量で紹介。

特集一覧

今週の本棚・この3冊

柴田錬三郎 尾上松緑・選

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷

 <1>柳生但馬守(柴田錬三郎著/文春文庫ほか/品切れ)

 <2>忍者からす(柴田錬三郎著/新潮文庫ほか/品切れ)

 <3>裏返し忠臣蔵(柴田錬三郎著/文春文庫ほか/品切れ)

 9月に入っても蒸していて、はっきりとしない気候だが、皆さんは如何(いかが)お過ごしか。私は冷たい酒を舐(な)めながら本を読むのが至高のリラックスタイムだ。今日は「柴田錬三郎先生の小説を三冊程、見繕って紹介して欲しい」と言われたので独断で選んでみた。柴田先生と言えば「眠狂四郎」シリーズ、『真田十勇士』、『われら九人の戦鬼』、『われら梁山泊(りょうざんぱく)の好漢』、『英雄ここにあり』等々、挙げて行ったら際限無く、三冊だけとは不可能に等しいが、今回は「柴錬立川文庫」の中から、私の趣味に合った三冊をピックアップした。

 先(ま)ずは『柳生但馬守(たじまのかみ)』。時は大坂冬の陣から夏の陣に掛けて。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康と云(い)う三人の覇王。各々のエゴや残酷さ、それを叶(かな)えようと、また対抗しようと時代に翻弄(ほんろう)され奔走する周囲の人間達の群像劇である。真田幸村、猿飛佐助、柳生宗厳(むねよし)たちが登場する。曽呂利(そろり)新左衛門、鴻池(こうのいけ)新右衛門、阿国(おくに)は各々、復讐(ふくし…

この記事は有料記事です。

残り661文字(全文1205文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集