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ワールド・トレジャー

特派員が選ぶ私の世界遺産 シェークスピア・グローブ劇場(英国・ロンドン) 偉大な多様性、現代に

平土間と3階建ての桟敷席が舞台を囲む。過去の図面などを基に、シェークスピアの時代の芝居小屋を再現した=グローブ劇場提供

 観客で埋まった3階建ての桟敷席が、舞台をぐるりと取り囲む。吹き抜けからの風が心地よい。ロンドンのテムズ川沿いに建つシェークスピア・グローブ劇場は、劇作家ウィリアム・シェークスピア(1564〜1616年)の芝居小屋を復元した新時代の文化拠点である。

 初夏の週末、喜劇の代表作「夏の夜の夢」が演じられていた。時代設定が現代に置き換えられていて、まず面食らう。男性貴族を慕うヒロインの役どころを男性俳優が演じ、同性愛をごく自然にストーリーに取り込んでいる。かと思えば、原作では少年のはずの妖精パックを女性にし、妖精界の王との微妙な恋愛感情も描く。色彩豊かな演出とコミカルな場面の連続で、笑いとため息の2時間半があっという間に過ぎた。

 「『夏の夜の夢』は、秘薬や魔法、妖精などが入り乱れる荒唐無稽(むけい)な喜劇です。一方でシェークスピアはマクベスのような陰惨な悲劇を描いた。私たちが追求しているのは原典通り演じることではなく、彼の『偉大なる多様性』なんです」。エグゼクティブ・プロデューサーのトム・バードさん(33)は笑みを浮かべた。

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