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近江酒蔵巡り

隠れたる「宝庫」をゆく/22 多賀 大手の技、地元愛と融合 /滋賀

杉坂山のふもとに広がる「秋の詩」の田。農薬と化学肥料の少ない環境こだわり米だ。晩生(おくて)なので8月下旬でも青い=滋賀県多賀町大岡で、山本直撮影

 「元社員さんが農業に戻る時『わしの米で酒を造ってな』って言ってくれたの。この田にはホウネンエビなど昔ながらの生き物が何種類もすんでいるんですよ」。青々とした「秋の詩(うた)」の田を前に、「多賀」創業家の中川信子さん(57)がほほ笑んだ。県が育成した食用米・秋の詩は昨年、日本穀物検定協会の食味ランキングで最高の「特A」を獲得。この米で6年前から造っている純米酒「多賀秋の詩」は今や同社を代表する銘柄の一つだ。

 多賀大社の北西約1キロ。鈴鹿山脈から流れる芹川沿いで前身の中川酒造は1711(正徳元)年に創業した。中川さんの父、故泰三さんは戦後、北海道で石油関係の仕事に就いたが、跡継ぎのいない造り酒屋を「自分の代で終わらせたくない」という母の思いを受けて1962年、故郷へ戻った。そして、旧態依然の蔵の実情に奮起、周辺の蔵元との合併や機械化を進めた。

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