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シネマの週末・この1本

オーバー・フェンス 佐藤文学への鎮魂歌

 芥川賞候補に5度も挙げられながら受賞を果たせず、41歳で自死した佐藤泰志。社会の底辺で生きる人々を独特の筆致で描いたが、作品を発表した1980年代は日本がバブルに上り詰める時期で、その文学は古臭く受け止められた。だが、その後の経済の低迷や格差社会の拡大で再評価され、熊切和嘉監督が「海炭市(かいたんし)叙景」、呉美保(オミポ)監督が「そこのみにて光輝く」と立て続けに映画化。今作はその3部作の完結編で、山下敦弘監督が前2作とはまた違うフラットな感覚で、現代的な映画に仕立て上げた。

 妻子と別れ、職業訓練校に通う白岩(オダギリジョー)は街中で鳥の求愛ポーズをする女、聡(さとし)(蒼井優)を見掛ける。訓練校の受講生、代島(松田翔太)からキャバクラに誘われた白岩は店で働く聡と再会。エキセントリックな言動を繰り返す聡に戸惑いつつ、惹(ひ)かれていく。

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