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武田 砂鉄・評『町中華とはなんだ』町中華探検隊・著

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自己主張しないけど変わらずそこにある

◆『町中華とはなんだ』町中華探検隊・著(北尾トロ・下関マグロ・竜超)(立東舎/税抜き1500円)

 読み始めてすぐ、あるフレーズに心を打たれた。「たいしてうまくないという現実を忘れさせるパワー」。北尾トロは、町中華探訪のきっかけとなった、閉店した高円寺「大陸」の300円のカツ丼をこのように懐かしむ。

 町中華を「昭和以前から営業し、1000円以内で満腹になれる庶民的な中華店」と定義した探検隊(著者3人だけでなく40人以上に増殖中)が、絶滅危惧種の店にいくつも出向き、淡々と記録・伝承に励んでいく。

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