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 8月15日、SEALDs(シールズ)が解散した。組織を維持することを目的としない考え方は、明らかにかつての学生運動の轍(てつ)を踏むまいとする発想だ。1970年代、学生運動は個々の学生の自主的な運動から、組織の維持とそのための資金の獲得を目的とする運動になり、互いの殲滅(せんめつ)をはかる内部での暴力に向かった。組織の維持という目的になったのは、学生運動が「学生の」運動から、政治団体の政治活動に変わったからだ。そうであるなら、活動の場は全国と全世界に向かっていかねばならないのだが、そのときは自治会費という資金があり、政治団体が大学を拠点とし続ける動機となった。

 シールズの活動の場は最初から世間だった。市民運動の役割が、自ら能動的に社会と政治に関わる意識を高めるためのものならば、運動の場はあらゆるところにあり、政治屋に利用されるような堅固な組織はむしろ害になる。運動はひとりひとりの内部に納得とともに落ちていかなければ、効果は発揮できない。

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