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「2020東京」に向け、変わる案内サイン(10月号より)

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 わたしたちの身の回りにはさまざまな案内サイン(表示)がある。トイレや出入り口、施設の場所を示すものや、駅名や路線を示す看板などだ。中でも、簡単な図で示された案内記号はピクトグラムといい、一目見て伝わる便利さでいろんなサインに使われている。しかし、困ったことに外国人にはわかりづらいものがあるらしい。それを改めようという動きが、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて加速している。 

■一目でわかるピクトグラムのはずが……

 ピクトグラムをみんなもどこかで見かけたことがあるだろう。男女の絵が描かれたトイレのマークや、フォークとナイフが描かれたレストランのマーク、人が走っている様子の非常口のマークなどだ。特定の情報や注意などを表す。言葉がわからなくても、一目見て情報が伝わるのがよさだが、日本人にはわかっても、外国人には正しく伝わらないものもあるという。

■国際標準と違い、外国人に伝わらない

 国内で案内サインに用いられるピクトグラムには、日本工業規格(JIS)という標準の定めがある。強制ではないが公共施設や交通機関などではそれを用いていることが多い。国内のどこでも共通のマークを使っているため、わたしたちには、それが何を示すかすぐわかるともいえる。

 似たように世界には国際標準の定めがある。しかし、JISのピクトグラムは約140種類あるが、この国際標準と異なるものが半数もあり、外国人には伝わらないのだ。

★キーワード

日本工業規格(JIS)

 国内で作られる製品の品質を保つために定められた標準。1949年に制定された工業標準化法に基づき、形や寸法などについて定めている。国際規格は国際標準化機構(ISO)の規格。

■無線LANや祈とう室など追加も

 2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、経済産業省はピクトグラムのJISを改め、国際標準にそろえる検討会を7月に発足させた。今年度中に改める図柄案を決め、来年度には改正する。そのほか、無線LANが利用できる場所や祈とう室を示す図記号など旅行者に必要なものなど約40種類も追加する。

 国が音頭をとって日本の標準を改めることで、外国人にも便利な案内サインが広まっていくことになる。

■温泉マーク外国人にはどう見える?

 日本人にはなじみ深い温泉マーク。湯船から湯気が出ている様子がデザインされている。しかし、外国人には温かい料理を出す施設と思われる場合もある。そのため、国際規格に合わせ、温泉の図記号に人間の姿を入れる案が出された。

★ピクトグラムは「1964東京」で広まった

 ピクトグラムがそもそも広まるきっかけになったのは、1964年の東京オリンピック。来日する選手や観客のために競技種目やトイレなどが一目で分かるよう、一流デザイナーたちが集まって考案し、どんどん広まったのだ。

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