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「重要文化財の仏像と間近でツーショットが撮れる」と、里山の小さな古刹(こさつ)が人気を集めている。三重県名張市西田原の弥勒(みろく)寺(岩本善雅住職)は本堂内で自由に写真を撮影でき、“仏像の宝庫”としてネットで紹介されるなど、ファンの間で隠れた名所となっている。
736(天平8)年に建立された弥勒寺には、国重要文化財の「木造聖観音立像」「木造十一面観音立像」(いずれも平安時代後期)がある。本堂にはこの2体を含め大小12体が並ぶが、触れることを禁じているだけだ。管理人から「もっと近くに寄って見て」と声を掛けられ、参拝者が驚くことさえある。
寺の総代長、家里英夫さん(69)によると、これらの仏像はかつて本堂裏の建物に保管されていた。5年ほど前、「貴重な仏さんだからこそ、多くの人に見てもらうべきだ」という檀家(だんか)の意に沿う形で公開が決まった。参拝客が殺到する心配もなかったため、厳しい条件を設けなかった。
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