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『人はなぜ星を見上げるのか 星と人をつなぐ仕事』=高橋真理子・著

 (新日本出版社・1944円)

 東日本大震災の夜、停電で明かりの消えた避難所から眺めた星空が忘れられない、という被災者の話を聞いたことがある。地上の惨状をよそに美しく輝く星を見て頭をよぎったのは、世の無常と生き延びた実感だったという。星座で神話を描き出した古人を引くまでもなく、人は星空を見上げてはものを思う生き物だ。

 著者の高橋さんは山梨県立科学館で約20年間、プラネタリウムの番組を製作し解説者を務めた。戦時、戦闘機搭乗員が星の位置を基に自らの位置を把握した「天文航法」を取り上げた番組を作ったり、一節ずつ歌詞を公募して宇宙飛行士に贈る歌を作ったりと、従来のプラネタリウムの枠を超えた活動で知られる。「人が星にひかれるわけ」を考えながら歩んだ半生の記録集だ。

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