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がん大国白書

国民の2人に1人ががんになるという「がん大国」日本におけるがん医療、がん対策に迫ります。

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第3部 AYA世代の試練/9 若者同士の交流、力に

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 31歳で乳がんになった名古屋市の大学職員、加藤那津さん(38)は、他の患者と交流したいと思い、勇気を出して乳がんの患者会に参加した。しかし、そこにいたのは母親と同世代の人ばかり。場違いな感じがして足が遠のいた。「若いからか、自分から声を発しないと患者だと気づいてもらえない。付き添いの人と思われることもあった」と振り返る。

 「親目線」ではない、同世代の人と話したかった。若い患者の交流会を探して参加したが、東海地方での開催はあまりなかった。2013年に再発したのを機に受けた検査で、遺伝性の乳がんだと分かった。「自分はがんとは切っても切れない運命」と考え、15年冬に若いがん患者が集う会「くまの間」を地元で作った。仕事をしている人も参加しやすいように、週末や平日夕方に交流会を開いている。加藤さんは「会への参加を目標に頑張…

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