もんじゅ

廃炉へ 「高速炉」に看板掛け替え 日仏共同研究見通せず

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 廃炉を含め高速増殖原型炉「もんじゅ」の抜本的な見直しを決めた政府は21日の原子力関係閣僚会議で、今後も「高速炉」の研究開発を進めることを確認した。一方、もんじゅがある福井県敦賀市では、廃炉は地元経済に大打撃だと、怒りの声が上がっている。【岡田英、近藤諭】

 世耕弘成・経済産業相は会議後、記者団に「高速炉開発の方針は堅持する」と述べた。一般の原発は冷却に水を使うが、高速炉は液体ナトリウムを使う。核分裂で生じる中性子は水の中ではスピードが落ちるが、ナトリウムでは落ちない。「高速」とはこの意味だ。

 高速中性子があれば、原発では燃えず燃料にできないウラン238を、利用可能なプルトニウム239に変えることができる。このため、ウラン資源の節約に役立つとして、原子力開発の初期には原子力発電の「本命」と位置づけられた。だが冷却材に使用する液体ナトリウムは空気に触れると発火するため取り扱いが難しく、世界でも実用化された例はまだない。

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