<kin−gon>
国連総会の場で、二つの問題を巡り関係国がしのぎを削っている。一つは北朝鮮問題、もう一つはシリア問題。前者は核開発・核実験、後者は泥沼化した内戦。問題の性格は異なり、地域も離れているが、この二つは通底する部分が小さくなく、重い課題を突きつける。
シリアでは今月12日、アサド政権と反体制派の一時停戦が成立した。しかし米軍主導の有志国連合が政権軍の拠点を誤爆したとみられる事件や、人道支援物資を積んだ国連機関やシリア赤新月社(赤十字に相当)の車列が攻撃され、支援員らが死亡する事件が発生。停戦崩壊の瀬戸際にある。
後者について米国はシリア軍かロシア軍によるものとの見方を示したが、ロシアは否定した。国連では停戦を足場に、政治解決に向けた前向きの話し合いがなされるはずだった。しかし一転、非難の応酬の場になっている。
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