【ロンドン矢野純一】英国民が欧州連合(EU)離脱を選択した国民投票から23日で3カ月がたつ。英政府は過去に例のない離脱交渉の開始時期や方針をまだ明らかにしていない。国民投票後に就任したメイ首相は難しいかじ取りを迫られている。
「英国はEUに権限を移譲してきたため、(交渉を支える)官僚や外交官が少ない」。今月5日、ロンドン市内で講演した英外務省のサイモン・フレーザー前事務次官は英国側の根本的な問題を指摘した。
メイ氏はEU離脱省と国際貿易省を新設したが、両省に異動する官僚を巡って省庁間で綱引きが行われ、組織の体制も十分に整っていない。外務省、新設2省のどこが、離脱を巡る政策を主導するかも不明確だ。
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