秋季高校野球
県大会 明秀日立、12安打圧倒 下妻二は藤代に快勝 /茨城
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第69回秋季関東地区高校野球県大会(県高野連主催、毎日新聞水戸支局など後援)が24日、ひたちなか市民球場など3球場で1回戦6試合が行われた。
夏の茨城大会準優勝の明秀日立は四回に高橋成行選手(2年)のソロ本塁打を契機に打線がつながり、12安打10得点で水戸桜ノ牧を降した。今夏4強の下妻二は先発の斎藤雄基投手(2年)が藤代を3安打完封。2年前の秋季大会で4強入りした土浦湖北は12安打を放ち、守谷に打ち勝った。25日は県営と笠間市民で1回戦各2試合、ひたちなか市民で2回戦3試合が行われる。【川崎健】
<ひたちなか市民>
▽1回戦
勝田工
000000101=2
10003010×=5
取手松陽
(勝)落合、河内−檜山
(取)荒井、本橋−松本
▽本塁打 松本(取)
▽二塁打 間宮2(勝)荒井、古田島(取)
鉾田一
000000000=0
10131000×=6
つくば秀英
(鉾)額賀、鬼沢−宮内
(つ)北山、赤司、阿部田−後藤
▽二塁打 鬼沢(鉾)岡、後藤、稲見、戸田(つ)
<県営球場>
▽同
明秀日立
00010333=10
00000210=3
水戸桜ノ牧
(八回コールド)
(明)中田、三好、清水−渡辺
(水)友部、酒井−小松
▽本塁打 高橋(明)
▽三塁打 高橋(明)深谷、寺門(水)
▽二塁打 原2、渡辺(明)綿引、伝谷(水)
勝利に笑顔なし
○…水戸桜ノ牧の先発・友部竜基投手(2年)に三回まで1安打に抑えられていた明秀日立。六回以降、ようやく打線がつながって八回コールド勝ちしたが、試合後の選手たちに笑顔はなかった。新チームで準優勝した夏にベンチ入りしたのは5人。金沢成奉監督は「緊張したのか、選手たちは経験不足を露呈した。このままだと次戦は勝てない」と不満げな表情を見せ、「悔いの残る試合をするな」とメンバーに発破をかけていた。
下妻二 010202000=5
藤代 000000000=0
(下)斎藤−山中
(藤)伊藤、清藤、伊藤−坂本
▽本塁打 宮川、石塚(下)
▽三塁打 山中(下)
▽二塁打 宮川(下)
<笠間市民>
▽同
佐和 000000120=3
下館一 00230021×=8
(佐)関沢、沼田−高野
(下)佐山−菊池
▽三塁打 角谷(下)
▽二塁打 関、沼田(佐)物井(下)
守谷
001001000=2
01302200×=8
土浦湖北
(守)横張、飯塚、吉岡−浅野
(土)関本、矢萩、田島−永長
▽三塁打 鈴木一、檜山、中里(土)
▽二塁打 鈴木一(土)
エース中心に守り勝つ 下妻二
今夏の茨城大会で公立校として旋風を巻き起こし、4強入りした下妻二。その勢いを受け継いだように新チームは好発進した。
〓見和輝監督は言う。「秋は守備でミスをしないことをチーム全体で徹底してやっている」。目指すは夏の快進撃の立役者の一人、エース右腕の斎藤投手を中心に守り勝つ野球だ。
それを選手たちが体現した。秋に向けて下半身を強化した斎藤投手は、持ち味の制球力に磨きをかけた。二回の1死二、三塁のピンチを切り抜けると、内角を攻める強気の投球で被安打3の無四球完封劇を演じた。守備陣も無失策でエースの力投に応えた。
それが4番・石塚脩人選手(2年)を中心にした打線にリズムを生んだ。2本塁打を含む12安打を放ち、好機にたたみかける攻撃力はさえを見せた。
試合後、〓見監督は「斎藤が試合の流れを作り、攻撃でも中軸がしっかり打ってくれた」と満足げな表情を浮かべた。山中貢博主将は「私立校に負けないチームになりたい」と意欲を示した。次戦の相手は夏準優勝の明秀日立。チームにとって試金石の一戦となる。【川崎健】
秋季高校野球県大会
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