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東京五輪目指す15歳(その1) 亡父追い艇に乗る

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社会人選手と競ったレースで力強くこぎ出す磴梨菜さん=福井県美浜町の久々子湖漕艇場で、大前仁撮影
社会人選手と競ったレースで力強くこぎ出す磴梨菜さん=福井県美浜町の久々子湖漕艇場で、大前仁撮影

 少女がボートをこぎ続けている。背中と腕と脚の力を合わせ、水中に差し入れた2本のカーボン製オールを引き寄せて艇を加速させる。日差しが照り返し、銀色のさざ波が立つ。「ガンバ!」。少し甲高い母の声援を背に、艇は真っ先にゴールラインを通り抜けた。

 7月下旬、石川県津幡町で開かれたボートの全日本中学選手権。1人こぎの「シングルスカル」女子の部で優勝した、新潟県立阿賀黎明(れいめい)中3年、磴梨菜(いしばしりな)さん(15)だ。今年に入り、中学生の全国レベルの大会で3度優勝、このクラスに敵はいない。今回も2位に約10秒差をつける圧勝だが、本人は「想定通りいかなかったから、うれしくありません」と理想は高い。

 2020年の東京五輪を見据え、日本ボート協会は、若年層育成とメダル獲得を狙って「タレント育成選手」の枠を設けている。梨菜さんは強化対象だ。この日のレース後、昨年から本格指導する森山修さん(42)が右手を差し出した。「来年は世界(ジュニア)選手権に行くぞ!」。日本中がリオデジャネイロ五輪に沸いた今夏。4年後の祭典時、18歳になっている梨菜さんは「(オリンピックに)出たい」と憧れを隠さなかった。

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