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東京五輪目指す15歳(その2止) オールがつなぐ絆

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「いつもおいしい食事を作ってくれているお母さんに感謝。先生たちにも感謝しています」。全日本中学選手権で優勝した直後、はにかみながら磴梨菜さんは口にした=石川県津幡町の津幡漕艇競技場で
「いつもおいしい食事を作ってくれているお母さんに感謝。先生たちにも感謝しています」。全日本中学選手権で優勝した直後、はにかみながら磴梨菜さんは口にした=石川県津幡町の津幡漕艇競技場で

 

 ◆五輪ボート強化選手・磴梨菜

命日に届けたメダル

 磴梨菜(いしばしりな)さん(15)の首にかけられたメダルは金色に輝いていた。母の智穂さん(44)は、その姿をスマートフォンで撮ると、照れながら言った。「家に帰ったら、旦那の仏壇に飾らなければいけませんね」。今年4月24日は、くしくも33歳で亡くなった夫靖彦さんの15回目の命日だった。残された3人の子どものうち、長女の澪凪(れな)さん(18)と次女の梨菜さんは、新潟県立阿賀黎明(れいめい)校(中高一貫)のボート部員だ。この日、2人は愛知県で開かれた大会に出場し、梨菜さんが1人こぎの種目「シングルスカル」中学女子の部で圧勝した。

 私と靖彦さんは大学時代に「磴」「大前」と呼び合う仲だった。「あれ(磴の死)から14年がたちましたね」と智穂さんに話しかけた。「あのことがあったから今があるんです。旦那が生きていたら、娘たちも今の学校に通わなかったでしょう」。穏やかに話す智穂さんだが、当時は違った。突然に夫を失い、暗闇に放り出された。

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