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不知火のほとりで

石牟礼道子の世界/50 転生

惨苦の奥にあるものは=熊本県水俣市で、田鍋公也撮影

 <日曜カルチャー>

迷路、あるいは冥土のなかへ

 1967年のある日、石牟礼道子さんは、栃木県の渡良瀬川(わたらせがわ)の最下流から足尾銅山へ足を運んだ。当時40歳。<せつに、田中正造じいさまに逢(あ)いたい。彼の魂に逢いたい>との思いから、熊本県水俣市から単身やって来た。

 田中正造(1841〜1913年)は日本初の公害事件・足尾銅山鉱毒事件を告発した政治家。明治天皇への直訴や、強制収用の対象となった谷中(やなか)村での徹底抗戦など圧政に苦しむ人々の側に立った。

 1885年ごろから、群馬・栃木県の渡良瀬川に上流の足尾銅山から鉱毒など廃液が流され、渡良瀬・利根川…

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