近江酒蔵巡り

隠れたる「宝庫」をゆく/23 近江酒造 イメージ改革、受賞で「吉」 /滋賀

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「燗酒コンテスト2015」最高金賞の盾。先代蔵元の今宿市郎さんが亡くなったのと同じ日付が刻まれている=滋賀県東近江市の近江酒造で、山本直撮影
「燗酒コンテスト2015」最高金賞の盾。先代蔵元の今宿市郎さんが亡くなったのと同じ日付が刻まれている=滋賀県東近江市の近江酒造で、山本直撮影

 「今までのラインアップを離れて一つヒット作を出したい。『重め』のイメージを変えるようなすっきりとした味わいで、しかも手ごろな価格の商品を」。こんな思いを込めて昨年発売した新銘柄「近江龍門 特別純米酒」が燗酒(かんざけ)コンテスト2015(スローフードジャパン・酒文化研究所主催)で上位5%(約800点出品)に与えられる最高金賞を受賞した。「うそっ」と思ったと近江酒造の蔵元、今宿喜貴さん(42)。今年も特別金賞を受賞し、フロックではないことを証明した。賭けは「吉」と出た。

 同社は、琵琶湖に注ぐ鈴鹿山系の伏流水と近江米という豊かな素材に恵まれた地で1917(大正6)年、地元の酒造家や酒販業者が集まって株式会社として設立された。代表銘柄の「志賀盛(しがさかり)」には、そんな気候風土に恵まれた「志賀の地で大いに盛んとなれ」との願いと、会社設立にあたって「志を同じくすることを賀し、隆盛を期す」との心意気を表しているという。

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