秋季高校野球
県大会 8強出そろう 霞ケ浦や明秀日立など /茨城
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第69回秋季関東地区高校野球県大会(県高野連主催、毎日新聞水戸支局など後援)は26日、県営と笠間市民の両球場で2回戦計5試合が行われ、準々決勝に進出する8校が出そろった。連覇を狙う第2シードの霞ケ浦は、同点で迎えた八回、小儀純也選手(1年)の左翼線二塁打などで一挙3点を挙げ、下館一を降した。夏の茨城大会で準優勝した第4シードの明秀日立は若松祐斗選手(2年)の左越え本塁打で挙げた二回の1点を守り抜いた。準々決勝4試合は28日、ひたちなか市民と笠間市民の両球場で行われる。【川崎健】
<県営>
▽2回戦
下妻二
000000000=0
01000000×=1
明秀日立
(下)中沢−山中
(明)粂−渡辺
▽本塁打 若松(明)
▽二塁打 山中(下)
石岡一 201000101=5
下妻一 012000021=6
(石)岩本、湯原−木村、関川
(下)柴、谷口−三谷
▽本塁打 吉田知(石)
▽二塁打 吉田知2、河島、谷田部(石)三谷、磯貝(下)
<笠間市民>
下館一 000010000=1
霞ケ浦 00010003×=4
(下)佐山−菊池
(霞)川崎−鈴木
▽本塁打 松谷(下)
▽二塁打 井郷、小儀、鈴木(霞)
取手二 100000100=2
水戸工 00020010×=3
(取)香取−鈴木
(水)戸井田、福田−益子
土浦湖北
002000000=2
00102000×=3
水城
(土)池田、矢萩、富田、矢萩−永長
(水)征矢−朝倉
▽二塁打 宮津、杉田、中里、鈴木崚、永長(土)樫村(水)
自分の投球できた
○…水城の右腕、征矢(そや)隼輔投手(1年)は8安打を浴びながらも要所を絞め、143球を投げ抜いた。三回に二つの二塁打などで2点を献上したが、その後は直球にチェンジアップを絡めた配球がさえ、追加点を許さなかった。夏の甲子園8強の木更津総合(千葉)と8月下旬に練習試合を行い、4−3の完投勝利。今大会へ自信を深めてきた。この日も「中盤以降、自分の投球ができた。さらに勝ち上がりたい」と意欲を見せた。
狙い的中し決勝点 霞ケ浦1年・小儀純也選手
大事な場面で狙いが的中した。同点で迎えた八回1死二塁。これまでの3打席は内角の直球にてこずっていた。
「また内角の直球を攻めてくる」。狙いは一つだった。3球目を「待ってました」とばかりに振り抜くと、打球は左翼線に転がり、貴重な決勝点をたたき出した。
166センチ、64キロと先発メンバーの中で最も小柄だ。だが「選球眼はピカ一で、勝負強さもある」と高橋祐二監督は太鼓判を押す。
今夏の茨城大会には1年生ながら先発出場する機会があり、準々決勝の波崎柳川戦や準決勝の明秀日立戦では安打を放った。
県大会初戦となる2回戦を突破したが、3打数1安打1打点と納得はしていない様子。四回には得点圏に走者を置きながら、凡退する場面もあった。
「もっと好機で打ちたい」と次戦でのさらなる活躍を誓っていた。【川崎健】