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連載小説 ストロベリーライフ

/3 パイナップルはどうなってる? 作・荻原浩 題字・画、佃二葉

=画、佃二葉

 一生会社勤めをするつもりはない。俺は地図のない地平に自分の道をつくる男になりたいんだ。なぁんてことを以前の恵介(けいすけ)は鼻の穴をふくらませて熱く語っていたのだけれど、どうやら地平に辿(たど)り着く前に道に迷ってしまったようだ。最近は、二本目のビールを冷蔵庫から出す時にも美月(みづき)の顔色をうかがってくる。私、べつに、文句なんて言ってないのに。あのチキンハートっぷりじゃ、この先も思いやられる。

 いまはまだ恵介がフリーになりたての頃の貯(たくわ)えでなんとかなっているけれど、そろそろがつんと言…

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残り2711文字(全文2962文字)

荻原浩

さいたま市出身。成城大卒。1997年「オロロ畑でつかまえて」で小説すばる新人賞を受賞してデビュー。「海の見える理髪店」で第155回直木賞受賞。東京都在住。

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