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シネマの週末・この1本

淵に立つ 当たり前の家族の脆弱さ

 今作は予備知識をあまり持たずに鑑賞したほうがいいかもしれない。見る側の予断に幾度も不意打ちをくらわせてくるのだ。そこから、家族の、ひいては人間存在の不条理が浮かび上がる。今年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門で、審査員賞を受賞した。

 郊外で金属加工工場を営む鈴岡利雄(古舘寛治)と妻の章江(筒井真理子)の元に、利雄の友人という八坂(浅野忠信)が現れる。住み込みで働くことになった八坂は礼儀正しく、夫婦の娘、蛍のオルガンの練習にも喜んで付き合う。敬虔(けいけん)なクリスチャンである章江もだんだん好意を寄せていくのだが、八坂にはある秘密があった……。

 平田オリザが主宰する劇団青年団に所属する深田晃司監督は、伝説的演出家、ベルトルト・ブレヒトが提唱し…

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