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池内紀・評 『人の樹』=村田喜代子・著

 ◆池内紀(おさむ)・評

 (潮出版社・1944円)

生命の底の底にふれる「植物の私生活」

 タイトルの意味? わかるようでわからないが、そんなことはかまわないで読んでいく。村田喜代子の小説がたのしいのは、発想がユニークだからだ。モチーフがリアルな日常をこえている。その上でリアルな日常を書くための強力な表現力をそなえている。

 ここでは樹が人のように考え、語り、結婚し、仲間とつれだって恩人の葬式に出かけていく。そんな短篇が十八篇。どれもごく短いが、小品というのではなく、よけいなものを捨てていったら、あとに残ったものの短さ。

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