メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

今週の本棚

松原隆一郎・評 『悪夢の食卓−TPP批准・農協解体がもたらす未来』=鈴木宣弘・著

 (KADOKAWA・1404円)

 自民党で衆院TPP(環太平洋連携協定)特別委員会の理事が9月29日に「本国会で強行採決という形で実現する」と発言。TPPの承認につき党の国会運営方針をつい漏らしてしまったのか、口の軽さに笑ってしまう。しかし昨年末に公表されたTPPの影響にかんする政府試算はさすがに露骨で、看過(みす)ごせない。TPPを締結するとGDPが13・6兆円増で日本は丸儲(まるもう)け、農業の損失にしても1300億〜2100億円程度と打ち出したのだ。2013年試算からGDPで4倍増、農業への負担は20分の1という大幅変更である。

 自民党はTPPにつき当初は「絶対反対」、「聖域を守る」と国会決議。さらに「合意は歴史的快挙」と立場を翻したのだが、客観的な論拠たるべき数字まで操作して国民を誘導し始めた。TPP交渉を見守ってきた農業経済学の専門家が、怒りを込めてその経緯を詳述する。

この記事は有料記事です。

残り1085文字(全文1481文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 首相会見「官邸職員が記者の腕つかむ」朝日新聞社が抗議 官邸側は否定

  2. 川崎の駐車場で露出 公然わいせつ容疑で港区議逮捕 否認「右手で隠していた」

  3. 女子高生をワイヤで拘束、監禁 容疑で会社経営者を逮捕 埼玉県警

  4. 時の在りか 「もう菅政権になっている」=伊藤智永

  5. 「地方移住増えぬ」 藻谷浩介さんがイベント「ウィズ・コロナ時代」で語ったこと

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです