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京に生きる・技と人

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/8 龍村美術織物織り手・岩間利夫さん 経験と感覚、若手に伝える /京都

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若手職人にアドバイスする岩間利夫さん(左)=京都市上京区の龍村美術織物烏丸工場で、小松雄介撮影
若手職人にアドバイスする岩間利夫さん(左)=京都市上京区の龍村美術織物烏丸工場で、小松雄介撮影

 「何でこんなことをやっているのか」と、仕事をやめたくなったことがあるという龍村美術織物(本社・京都市中京区、龍村旻(きよし)社長)の織り手、岩間利夫さん(82)。その気持ちを抱えていると、京都・丹後地方の「藤織り」と出合った。山に自生する藤の皮の繊維から糸を作って織る。かつては全国各地にあったが、木綿の普及などで次第になくなったという。

 たまたま知った藤織りの講習会に参加した岩間さんは、伝承する講師の「おばあさん」にひかれた。西陣織の職人と知ってか知らでか、その人は遠慮のない厳しい声を飛ばしてきた。「京都の兄さん、そんな教え方してへん」。同じ京都府なのに、「京都の」とあえて言うところが、丹後に生きる人の「違う」という気概の表れだろうか。

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